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大掃除を年末に効率良く進めるためのコツ!プロが教える簡単【場所別】掃除方法!

公開日:2024/7/16

大掃除を年末に効率良く進めるためのコツ!プロが教える簡単【場所別】掃除方法!

秋が深まってくると、街の中ではクリスマスや年末年始の雰囲気が高まってきますね。そうなると同時に大掃除のことも頭をよぎりませんか。「大掃除は、忙しい年末の悩みの種」という方もいらっしゃるかもしれません。今回は大掃除をできるだけ効率よく短時間で済ませられるコツを掃除のプロがお伝えします。

大掃除前の準備

年1回のおそうじ項目をリストアップして見える化しましょう

そもそも「大掃除は年末にするもの」と考えていませんか?
確かに玄関や神棚など、きれいに清めてからお正月を迎える方が良い箇所もありますが、昨今は年末年始が繁忙期の職業もありますし、お正月にまとめて休暇を取らない方も増えてきています。年1回、大掃除で行う項目(例えばキッチン換気扇や窓掃除など)は、普段のお掃除にくらべて作業に時間がかかるケースが多いので、掃除したい箇所が多い方は年末だけに集中させず、休暇が取れる他の時期にも掃除を分散させることをおすすめします。
年1回のお掃除の項目を一度リストアップしてみて、年末にするべき大掃除はどれなのか、別の時期に分散させることはできるかなどを検討してみるとよいでしょう。

年末に必要な大掃除リストを作成

年1回の掃除項目をリストアップしたら、どうしても年末にやっておきたい項目を抜き出していきましょう。来客に備えて玄関や普段使っていない客間の掃除、また冷蔵庫内清掃も冬は食品が傷みにくいため、年末掃除のおすすめ箇所と言えます。他にも冬は照明の使用時間が長くなるので、照明カバーの掃除も効果的です。
反対に気温が高いほうが汚れ落ちの良いキッチンの換気扇や、水を流しながら行うベランダ掃除などは春から夏にかけて行う方が効率は良いでしょう。ですから年末の日程に余裕がない場合はゴールデンウィークや夏休みにお掃除しても良いでしょう。

大掃除リストに合わせて道具の準備を

年末の大掃除項目が決まったら、前もって道具や洗剤の準備をしておくと良いでしょう。外まわりの掃除に使うプラスティック素材のほうきやバケツはしばらく使用しない間に劣化して脆くなっているケースがあります。いざ、お掃除の段階になって「使えない!」と慌てないように事前にチェックしておくと良いですね。洗剤や使い捨てのシートも途中でなくなってしまうと困るので多めに用意しましょう。細かいところを掃除するには綿棒や歯ブラシがあると便利です。また冬期は手荒れが心配という方はビニールの手袋も準備しましょう。

大掃除を効率良く簡単に進めるためのコツ

大掃除前にやっておくべきこと。

大掃除にともなって、処分するものが大量に出る場合が多々あります。例えば、クローゼットや書斎の掃除を予定されている方は衣類や書類のゴミが出る可能性があります。せっかく掃除をしたのにたくさんのゴミと共に年越し…という残念な事態を避けるために自治体の年末最終ゴミ収集日をあらかじめチェックしておきましょう。同じ理由で粗大ごみの最終受付日も確認しておくと安心ですね。

どこから大掃除を始めたほうが良い?おすすめの順番

大掃除リストの項目がたくさんになってしまい、どこから手を付けたら良いか迷ってしまう方は面積の小さなところ、作業時間が短くて済むところから掃除してみてはいかがでしょうか。
例えば、食品庫内の期限切れチェック&お掃除、トイレ、玄関掃除などは比較的短時間で済みますのでおすすめです。きれいな箇所がひとつでもできると達成感がありますし、次のお掃除にとりかかるやる気もわきますよ。また次回以降の計画をたてる際にも役立つので、場所ごとにどのくらい時間がかかったのかを記録しておくと便利です。

大掃除に挫折しないコツ

年末に一気に済ませようと思うと大掃除のハードルが上がってしまって億劫になったり、途中で挫折してしまったりする原因にもなります。リスト作成のところでも述べましたが年間通してローテーションを組みましょう。大掃除の項目を各季節に分散させると年末の忙しさも緩和されますし、結果として年間通してきれいな住まいを実現させることができます。どうしても時間が取れない場合は、キッチンの換気扇やお風呂のカビ取りなどをハウスクリーニング業者に依頼するのもひとつの解決法です。その場合、年末は希望の日時が取りづらいので早めに計画して予約しましょう。

プロが教える簡単【場所別】大掃除方法

では、具体的にどのようにお掃除するのが良いのか、場所別にポイントをお伝えします。

キッチン

全体を一度に掃除する時間がない場合は「コンロまわり」「シンクまわり」「冷蔵庫・収納内」と3つに分けて計画すると作業しやすいでしょう。油汚れ中心のコンロまわりは洗剤で浸け置き&お湯すすぎが効率良いです。シンクまわりは汚れが溜まりやすく臭いの原因にもなる排水口付近を念入りに、歯ブラシを活用して細かい部分まで洗いましょう。
キッチンの引き出しや扉の面材部分も意外と汚れています。拭き掃除をすると、キッチン全体がパッと明るくなったように感じるかもしれません。冷蔵庫や収納内も調味料や食べ物のカスで意外と汚れやすいので、年に一度はお手入れしましょう。その場合は中身を全部出して一気に掃除するのがおすすめです。期限切れ食品もこの時に処分します。冷蔵庫に余裕があるとクリスマスケーキやおせちも楽々収納できますよ。

トイレ・洗面所

トイレは、衣類の着脱やペーパー、また洗面所はタオルなどが原因でホコリが多く発生する場所です。天井や壁、窓枠や換気扇に溜まったホコリを掃除機やハンディワイパーなどで取り除きましょう。ホコリは上から下に向かって除去していくと効率よく掃除できます。トイレは、便器の奥側やフタのすき間も注意が必要です。ホコリはニオイを吸着するので「なんとなくクサイ」と感じている方は、細部までしっかりと掃除をしてスッキリした空間にさせましょう。
洗面所については、洗面台が大理石調や木目調の場合は汚れが目立たないので、見た目はキレイに見えることがあるかもしれません。しかし実は化粧品がこぼれてベタベタ、ホコリが溜まってザラザラなんてことがあるかもしれません。ぜひ、手のひらで触って確認してみてくださいね。

玄関

モノが少ないほうが掃除はしやすいので、子どものおもちゃやベビーカーなどはあらかじめ移動させておきます。サイズアウトの靴や壊れた傘、古くなってしまった飾り物などがあれば処分しましょう。鏡やスイッチについた手垢は乾いた布で拭き取ります。玄関ドアも水拭き(素材により乾拭き)し、キレイにしてからリースや正月飾りを掛けると気持ちが良いですね。玄関掃除はお天気の良い晴れた日に行うのがおすすめです。お掃除したその日に家族が濡れた靴で帰ってくることもないですし、下駄箱内を水拭きしたとしても乾きやすいですよ。

大掃除はライフスタイルに合わせて柔軟に

最近ではGWやお盆休みに大掃除をする方もいるそうです。仕事・子育て・帰省・家族のイベントなど何かと忙しい年末ですから皆さまも無理のない大掃除を計画して、新年を元気に楽しく迎えたいものですね。

執筆者紹介

名前
出口知子
プロフィール
整理収納アドバイザー
お掃除スペシャリスト・クリンネスト2級認定講師
株式会社ハート・コード(https://heartscode.com/)にてお片付けや掃除でお困りのお宅にて現場作業を行い、各家庭に合った収納用品や効率良いお掃除方法を提案している。のべ1000件のお宅をととのえた経験を活かし講師としても活動中。