くすまない、老け見えしない、「顔映り」の良い服の選び方
少し前まで着ていたお気に入りの服が似合わなくなったと感じたり、なんだか老けて見えたりする瞬間はありませんか?年齢とともに、似合う色や服のスタイルも変化するもの。年齢に応じた印象を保ちつつ、肌が明るく見える服を選ぶには、「顔映りの良い服」を選ぶのがポイントです。今回は、自分の顔が映える服の選び方についてお伝えしましょう。
1.「顔映り」って何?
国語辞書、デジタル大辞泉によると、「顔映り」とは、「着ている服や化粧品の色合いが反映された顔の感じ」とのこと。つまり、服やメイクの色合いによって、顔の印象が変わることを意味します。
顔映りの良い色を取り入れた服は、全体の着こなしに調和が生まれ安定感を与えてくれるだけでなく、清潔感が増し、若々しい自分を演出することができるでしょう。
一方で、顔映りの悪い服は、顔色をくすませて疲れた印象を与えてしまったり、実際の年齢以上に老け込んだ雰囲気を作ってしまったりしてしまいます。年齢とともに変化する肌質に合わせて、20代や30代の頃には感じなかった服やメイクの色合いを考えながら、「顔映り」の良さを意識してみましょう。大人の女性ならではの上品さやスッキリ感を高めるためにも、服選びの際には「顔映りする色」を取り入れてみてはいかが?
2.「わたしに似合う色」の探し方
実際に「顔映り」の良い色を取り入れた服選びをする前に、まずは自分に似合う色探しから始めましょう!
そこでご紹介したいのが、「パーソナルカラー」による似合う色の発見です。パーソナルカラーでは、「春」「夏」「秋」「冬」の4つのタイプに分かれ、それぞれのグループごとに似合う色が提案されています。まずは、以下の質問に「はい・いいえ」で回答し、自分のタイプをチェックしてみましょう。
<パーソナルカラーを知る6つの質問>
1.瞳の色が濃くて強い瞳の色をチェックします。全体の濃淡や白目と黒目のコントラストの強弱を確認する。
2.大花柄や太めのボーダーが似合う
これまで着用した服のなかでも、大胆な柄が似合うと感じる。もしくは、そう言われたことがある。
3.暗い髪色がしっくりくる
黒髪を中心とした、暗い髪色が似合うと感じる。もしくは、そう言われたことがある。ここでは、白髪染め等の染毛後の色は関係ありません。
まず、ここまでの3つの質問に対して、「はい」が多い人は『ハードタイプ』、「いいえ」が多い人は『ソフトタイプ』です。
4.肌の黄ぐすみが気になる
ピンク系というより、イエロー系の肌質。ファンデーションや下地を選ぶ際に、黄みがかったものが合う。
5.口紅はコーラルピンクのものより青みピンクのものが似合う
青みがかったピンクのほうが、肌色とマッチする。コーラルピンクの口紅をつけると、肌と対立して浮いたように見える。
6.青グマよりも茶グマが気になる
まぶたの上と目じりに茶色のクマが出る。目の下だけが落ちくぼんだように見える青いクマではない。
続く、4~6の質問で「はい」が多い人は『ブルーベース』、「いいえ」が多い人は『イエローベース』です。 以上の回答から、さらに4つのタイプに絞り込んでみましょう。前半と後半で回答いただいた2つのタイプを組み合わせて、以下のようなパーソナルカラーのグループに分かれます。
「春」タイプ……イエローベース×ソフトタイプ
「夏」タイプ……ブルーベース×ソフトタイプ
「秋」タイプ……イエローベース×ハードタイプ
「冬」タイプ……ブルーベース×ハードタイプ
3.顔映りの良い「私に似合う色」はどれ?
自身のパーソナルカラータイプを把握したところで、具体的にどんな色が似合うのかを確認してみましょう。
「春」イエローベース×ソフトタイプ
瞳や髪の色味が明るく、実年齢より若々しく可愛らしいイメージを与えやすい「春」タイプ。 「春」タイプの方は、明るく彩度の高いカラフルな色合いが似合います。赤なら鮮やかなスカーレットやポピーレッド、ピンクならサーモンピンクやコーラルピンク、青ならターコイズブルーなどをトップスに選んでみましょう。逆に、寒色系で、濃く暗い色は肌色をくすませてしまいます。
「夏」ブルーベース×ソフトタイプ
透明感があり、知的で上品な印象の「夏」タイプ。同時に親しみやすい雰囲気があり、肌全体に赤みが出やすい方も多いかもしれません。
「夏」タイプの方は、ソフトな色味が似合います。赤なら明るくくすんだラズベリーレッドや深みのあるバーガンディがよいでしょう。ピンク系は顔が映えやすく、オペラピンクやスイートピー、オールドローズなどがあります。青なら白やグレーの混ざったパウダリーな色味などを選ぶのがポイント。一方で、ビビットカラーを取り入れると、服に着られたような印象になりやすい傾向があります。
「秋」イエローベース×ハードタイプ
大人っぽい色気とゴージャスな雰囲気の「秋」タイプは、ベージュ色の肌が特徴です。 「秋」タイプの方は、ブラウンの混じった色味やアースカラーといった深みのある色がよく似合います。赤なら深い色合いのカッパーレッドやカーディナル、ピンクなら薄いアプリコットやくすんだ感じのサーモンピンク、青なら深く緑がかったディープブルーやナイトブルーなどのクラシカルカラーから選んでみましょう。逆に、青みの強い色やビビットな色の服は、浮いた印象になります。
「冬」ブルーベース×ハードタイプ
目力があり、クールな印象のある「冬」タイプは、モノトーンカラーや原色などのインパクトの強い色もしくはアイシーカラーが似合います。赤ならインペリアルレッド、青みがかったグレープワイン、ピンクならカメリアピンクやチェリーピンクなど青みがかった色、青なら鮮やかなブリリアントブルーなどを選んでみて。黄みの強い色や、あいまいな中間色は全体がぼやけた印象になる可能性があります。
「似合う色」は、どうやって取り入れる?
自身のタイプに合った色を知ることで、より華やかで上品な印象を与えられる服選びができるようになります。さらに、コーディネートを考えるうえで、全身のどのパーツに似合う色を持ってくるかもチェックしてみましょう。顔映りを良くしたいのであれば、スカートやパンツなどのボトムスに持ってくるよりも、ブラウス・カーディガンなどのトップスに取り入れるのがオススメ。
これまで着用していた服を活用したい場合には、ストールやスカーフなどを使って、首元に彩りを添えるのもよいでしょう。顔映りの良い服を着こなして、気分も晴れやかに過ごしたいですね。